吉田洋子 ビューティブログ 吉田洋子 ビューティブログ

2017/05/17

食育とは

食べ物の好き嫌いはありますか?
こんな質問をすると「私はないです。」と言う方も、長くお付き合いをしていくと2つや3つの苦手食材があるものです。
こういった方はご自身が「ない」と思っているくらいなので、さほど問題は無いようです。
私がこれまで関わってきた方々の中には数種類の食材を毛嫌いし「絶対食べない!」というものを明確にしている方がいます。
なぜそんなに毛嫌いするのか、私にはとても不思議で、気づけば「〇〇の何がそんなに嫌いなの?」と質問していました。
分かったことは大きく2つに分かれる答えがあると言うことです。
1つの答えは「小さい頃は大好きでよく食べていたようなんです。」と本人の好みが確立する前の出来事なので、ただ単に食べ過ぎかということがわかります。
もう一つの答えは「母に無理矢理食べさせられたから」でした。 しかもその矯正力がすごいのです。 ある人はものさしで手足を叩かれ、ある人はテーブルをバンバン叩きながら恐ろしい形相で怒られた、と。
そしてある人は 「小学生になるかならずのうちから、残した食べ物を食べ終わるまでテーブルから離れてはいけないと命令され、深夜の2時になろうとも嫌いなものを目の前に眠らせてもらえなかった。私たち兄妹は泣きながらこっくりこっくりとダイニングテーブルに向かい居眠りをしていました。それでも許されなかった。」 と辛い思い出を話してくれた人もいました。
これらは極端な事例ですが、要は親のしつけが厳しくて絶対拒絶の理由を作ってしまっていると言うことです。
食べ物の好き嫌いですんでくれれば良いのですが、それだけでは終わらない深い意味があるようです。

現在食育でよく行われているのが、子供に食材を触らせること。
またスーパーマーケットなどで食材を選ばせること。
あるいはお料理を一緒に作ることなどがあげられています。
自分が関わったものは拒絶しないという心理を利用したやり方です。
躾と称し自分のエゴを押し付けるのではなく「ニンジンさん おいしそうねえ。どれにしようか?」と気持ちを尊重しながら誘導するのが本来の「食育」だと思います。
「食育」とは言われていますが、実はこれ人間形成の大きな1つだと思うのです。
そして親も育てられる1つなのではないでしょうか?

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