吉田洋子 ビューティブログ 吉田洋子 ビューティブログ

2016/11/30

食は(眠ることと同じ)生きるために1番大切なこと

人が生きて行くためには食べること、眠ること、排泄すること。
この3つが不可欠なのは、どんな人間でも共通しています。
人間の尊厳を奪われてしまった狼に育てられた子も、天才も、大富豪も、不可欠な3つは全く同じなのです。
眠ることや排泄することにいちいち意味をつける人は殆どいないと思いますが、
食べることに対する意味付けは大きく異なるように思います。
ある人は、食べることに興味がなく、少ないバリエーションでローテーションする。
またある人はとにかく自分の好きな(食べたい)ものばかり食べる。
いずれの人も自分を大切にしているようには思えないのです。
今食べたものが数時間後、数十日後には自分の血肉となり肌となり、健康をも培うのです。
気の毒なのは、親の愛を感じられずに育った人の貪りです。
アルコールや薬物に溺れない人でも食欲(満腹)で、心の穴を埋める人もいます。
自分ではどうすることもできない貪りは、人の手を借りるしかありませんが、
まだコントロールが効く人は、今一度ご自身の食べる事の意味をしっかり見つめ直してほしいのです。

私はあるTVチャンネルで、20代半ばのタレントが農業高校に入り‘‘ウシクラブ”(牛の飼育クラブ)で、牛を育て送り出すまでの企画番組を数週間にわたり観ました。
牛は送り出される時、自分の運命を悟るようで、トラックの荷台に入ることを拒みます。
嫌がる牛を、ウシクラブの生徒たちは、号泣しながらも大勢で無理矢理トラックに押し込むのです。

私はこの番組を観てから、半年近く鶏肉以外の肉類は食べませんでした。
大好きな焼き肉やトンカツが食べたい!と言う欲求がなかったわけではなく、
トラックに押し込まれながら、悲しげに悲鳴を上げる牛の潤んだ瞳が忘れられなかったのです。
何年も前のことなのに、今でも思い出すと胸が痛みます。
でも一方で、人間には様々なタンパク質が重要なこともわかっています。
人間は動物なので、動物性のタンパク質の方が馴染みやすいです。
また植物タンパクだけではできないこともあります。
そんなことを考えるようになってから「これは私の正当化?」と何度も自問自答をしました。
そして今の段階で私が出した結論は、動物にせよ植物にせよ命を頂くわけですから、
「自分自身を生(活)かそう!」
そうしなければ申し訳ないと言うことです。
あの悲哀に満ちた瞳を忘れず、感謝し、食べることを楽しもう。
そして食品を余らせてしまって捨てることがないようにしよう!
そう誓ったのです。

1日1食の私は、4〜5人前の生野菜と、その日食べたい炭水化物と、肉または魚をいただく事が多いです。

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